- 住まいのこと
2023.05.23
【一級建築士・杉浦に聞く!】 間取りを検討するうえで注意するべきポイントは?
岡崎市で高気密高断熱の注文住宅を手がけるユートピア建設です。
前回、平屋の耐震性について一級建築士の杉浦に解説してもらいました。今回も引き続き、杉浦に住まいづくりのポイントについて聞いてみたいと思います。
今回のテーマは、皆さんからの関心も高い「間取り」についてです。
理想の暮らしを実現するため、ご家族の皆さんのこだわりポイントを洗い出していくことから間取りづくりは始まります。
そしてその希望条件に、「これは必須」「これは諦めても良い」など、優先順位をつけていきます。
次のポイントは、生活動線を考えることです。
家事動線や衛生動線、お客様がいらしたときの来客動線など、家の中の動線を具体的にシミュレーションしていき、ご家族の暮らし方にピッタリの間取りを建築士と一緒に検討していきます。
その2つの大きなポイントを元に、実際の土地の形状や方角、周辺の環境を考慮して間取りを決めていきます。
間取りを設計する際には、その土地が面している道路のタイプや、土地の方角などの情報を把握します。そのうえで、周囲からの目線や騒音などへの配慮も、設計に組み込んでいきます。
広めのウォークインクローゼットを作ったものの、寸法を測ることをおろそかにしたためタンスが入らないことがあります。また、階段下に収納スペースを作ったものの、窓や照明がないため、常に懐中電灯が必要になるといった例もあります。
収納を検討する際は、必ずサイズを測り、その収納に何を入れるのか、照明の有無などをしっかりチェックすることが重要です。
例えば、オープンキッチンで揚げ物を作る場合、リビングまで油っぽい匂いや料理の音が伝わってしまいます。
また、通行量の多い道路側に寝室を作ってしまうと、車の振動や音が伝わりやすく、熟睡できないといったケースもあります。
また、照明のスイッチを生活動線上に配置しないと、照明をつける度にいちいち移動することになってしまいます。
間取りを考える際には、各部屋で使う家電と照明のスイッチを図面に落とし込み、コンセントの数が足りるかや動線とマッチしているかをチェックする必要があります。
採光のために大きな窓を複数作ると、春や秋には日差しが入り気持ちが良いかもしれません。しかし窓からは光だけでなく熱も伝わるので、夏はまぶしく暑く、冬はとても寒いかもしれません。
また、採光を重視すると日が当たる場所にある家具が日焼けしてしまうこともあります。大事な家具は特に注意が必要です。
可能な限り、水回りは寝室と離し、一カ所に集めることをおすすめします。
私たちはこれまでのたくさんの住まいづくりを通して、様々な暮らし方にどんな間取りが適切か、どこにどんな機能を持たせるべきか、ノウハウを蓄積してきました。
そのプロの経験を、ぜひ頼っていただきたいと思います。
ユートピア建設では、一人ひとりのお客様の理想の暮らしを叶えるために、初回のお打ち合わせから建築士が同席してお客様にピッタリの間取りを提案しています。
間取りのご相談やモデルハウスの見学を随時受け付けておりますので、イベントページからお気軽にお申し込みいただければと思います。
【動画で解説!】 杉浦が難しい建築用語をわかりやすく解説し、注文住宅を考える方々へのお役立ち情報をお伝えする「教えて!杉浦さん」の動画を配信しています。
こちらもぜひチェックしてください。
前回、平屋の耐震性について一級建築士の杉浦に解説してもらいました。今回も引き続き、杉浦に住まいづくりのポイントについて聞いてみたいと思います。
今回のテーマは、皆さんからの関心も高い「間取り」についてです。
住宅の間取りを検討するうえで、注意するべきポイントについて聞きました
間取りをどのように決めて行くべきなのか、流れを教えてください。
まずは、家族の希望や優先順位を整理することから始めます。理想の暮らしを実現するため、ご家族の皆さんのこだわりポイントを洗い出していくことから間取りづくりは始まります。
そしてその希望条件に、「これは必須」「これは諦めても良い」など、優先順位をつけていきます。
次のポイントは、生活動線を考えることです。
家事動線や衛生動線、お客様がいらしたときの来客動線など、家の中の動線を具体的にシミュレーションしていき、ご家族の暮らし方にピッタリの間取りを建築士と一緒に検討していきます。
その2つの大きなポイントを元に、実際の土地の形状や方角、周辺の環境を考慮して間取りを決めていきます。
間取りを設計する際には、その土地が面している道路のタイプや、土地の方角などの情報を把握します。そのうえで、周囲からの目線や騒音などへの配慮も、設計に組み込んでいきます。
間取り決めていく時に陥りがちな失敗などありますか?
よくやってしまう失敗としては、5つほど挙げられますのでご紹介しましょう。①収納のつくりと照明
収納のつくりはよくある間取りの失敗例の1つです。広めのウォークインクローゼットを作ったものの、寸法を測ることをおろそかにしたためタンスが入らないことがあります。また、階段下に収納スペースを作ったものの、窓や照明がないため、常に懐中電灯が必要になるといった例もあります。
収納を検討する際は、必ずサイズを測り、その収納に何を入れるのか、照明の有無などをしっかりチェックすることが重要です。
②音や匂いの伝わり
開放的な空間を家づくりに期待する方はとても多いのですが、開放的な空間であればあるほど、音や匂いは伝わりやすくなってしまいます。例えば、オープンキッチンで揚げ物を作る場合、リビングまで油っぽい匂いや料理の音が伝わってしまいます。
また、通行量の多い道路側に寝室を作ってしまうと、車の振動や音が伝わりやすく、熟睡できないといったケースもあります。
③コンセントの配線計画
コンセントの配線計画を適当にしてしまうと、家電製品を使いにくくなるだけでなく、家中がたこ足配線や延長コードだらけになってしまいます。また、照明のスイッチを生活動線上に配置しないと、照明をつける度にいちいち移動することになってしまいます。
間取りを考える際には、各部屋で使う家電と照明のスイッチを図面に落とし込み、コンセントの数が足りるかや動線とマッチしているかをチェックする必要があります。
④部屋の明るさ・寒暖
明るさや部屋の寒暖差も失敗しがちなポイントの1つです。採光のために大きな窓を複数作ると、春や秋には日差しが入り気持ちが良いかもしれません。しかし窓からは光だけでなく熱も伝わるので、夏はまぶしく暑く、冬はとても寒いかもしれません。
また、採光を重視すると日が当たる場所にある家具が日焼けしてしまうこともあります。大事な家具は特に注意が必要です。
⑤水回り・生活動線
水回りを家のあちこちに点在させると、家事動線が悪くなり、家事が億劫になったり、リビングまで排水音が聞こえたりするなどデメリットが発生します。また、寝室とトイレを近くに作ると、寝ている最中に排泄音が聞こえ目が覚めてしまう可能性もあります。可能な限り、水回りは寝室と離し、一カ所に集めることをおすすめします。
住んでみないとなかなかわからないポイントも多いですね。
「ついうっかり漏れていた!」というようなものもありますが、失敗しないためには、まずはご家族の暮らし方や日常の行動を具体的にイメージし、それを私たちプロに伝えていただくことです。私たちはこれまでのたくさんの住まいづくりを通して、様々な暮らし方にどんな間取りが適切か、どこにどんな機能を持たせるべきか、ノウハウを蓄積してきました。
そのプロの経験を、ぜひ頼っていただきたいと思います。
ユートピア建設では、一人ひとりのお客様の理想の暮らしを叶えるために、初回のお打ち合わせから建築士が同席してお客様にピッタリの間取りを提案しています。
間取りのご相談やモデルハウスの見学を随時受け付けておりますので、イベントページからお気軽にお申し込みいただければと思います。
【動画で解説!】 杉浦が難しい建築用語をわかりやすく解説し、注文住宅を考える方々へのお役立ち情報をお伝えする「教えて!杉浦さん」の動画を配信しています。
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