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コラム
  • 高断熱・高気密
2024.03.15

建築士・山口の「高気密・高断熱」に対する考え方

性能数値よりも大切にしていること

高気密・高断熱に対する考え方

お家を高気密高断熱にしておくことは、将来にわたって光熱費や快適性に関わるため、これから家を建てる人は是非検討していただきたい項目です。
ただ、高気密高断熱の数値だけを求めれば必ずしもいいわけではありません。

例えば、ユートピア建設の2022年のお客様宅の平均UA値は0.43W/㎡K、HEAT20のG2クラス(0.46W/㎡K)を超える高い断熱性能で、平均C値は0.13㎠/㎡の高気密住宅です。
ちなみに2023年物件の平均UA値は0.42W/㎡K、平均C値は0.14㎠/㎡でした。

この数値を見て、あれ一昨年より昨年の方が気密性能落ちたのですか?と聞かれることがあります。
数値だけみれば、確かにわずか0.01㎠/㎡落ちました。

重要なのは数値ではなく、どんな暮らしをされたいか

ここで申し上げておきたいのが、私たちはユートピア建設は性能数値だけを求めて設計しているのではないということ。

お客様と家を考えるにあたり、どんな暮らしをされたいか?ということを大事にして設計しています。
どんな土地に建てるかによっても、ご提案する建物は変わります。

日当たりがそこまでよくない立地の場合、吹き抜けから日差しを取り入れたり、なるべく家の外の影響を受けないようにトリプルガラスで設計したりします。

逆にものすごく日当たりのいい立地の場合、冬の日差しをなるべくたくさんいれて、暖房つけなくてもあったかい家を設計したりします。
その場合トリプルガラスだとぽかぽかが入りにくいため、南面の日差しのよく入る窓だけペアガラスでご提案することもあります。
(ただし夏の日差しがを遮るための工夫や、冬の夜間の熱のロスを防ぐ工夫は必須)

昨年は農地転用して田んぼや畑に家を建てさせていただくことが多く、南面だけペアガラスにさせていただいたお宅が何軒かありました。
トリプルガラスに比べて、ペアガラスは気密性や断熱性は落ちます。
つまりUA値やC値は落ちてしまいます。

例え数値が落ちたとしても、住まれるお施主様の考え方や立地を活かすことの方が大事なので、ユートピア建設では必ずしも数値だけにこだわってはいません。

インナーガレージのある家、敷地を有効利用するためにオーバーハングの家なども、数値上不利になります。
住み心地や暮らしを大事にした結果なので、それもありだと思います。
お施主様には数値上不利になることもお伝えした上で選択していただいております。

これから家を建てる方も、数値がいいに越したことはないかもしれません。
ただ数値だけではなくて、どんな暮らしをしたいかなど含めて、家づくりを相談できるといいと思います。

建築士と建てる家

【岡崎市・豊田市・安城市・西尾市で高気密高断熱で高性能な住宅を建てるなら ユートピア建設】 二級建築士 山口玲以子

私は双子2組の4人の子持ちの母で、フルタイムで働いてます。
そのため自分自身の生活の中でも家事楽はかなりの重要ポイント!
お施主様にあった、住みやすい家事楽な家を設計するのが得意です。

ユートピア建設では、初回打ち合わせから建築士がご担当いたします。
建築士と一緒に、高気密・高断熱でご家族に合わせたオンリーワンのお家をつくりましょう♪