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コラム
  • 耐震・制振
2023.03.09

3.11を前に改めて思う 「地震に強い家」をつくる決意

岡崎市で高気密高断熱の注文住宅を手がけるユートピア建設です。

災害への備え

今年も、3月11日がやってきます。
この日を迎えると毎年思うのは、地震による災害は過去のものではなく、
これからもやってくるものだということ。
ユートピア建設の本社、岡崎大門住宅展示場のある愛知県岡崎市においても、南海トラフ巨大地震への備えは必要不可欠なものだと考えています。

平成26年5月、愛知県(愛知県防災会議地震部会)が発表した調査によると、南海トラフ巨大地震が発生した場合、理論上最大想定モデルでは、岡崎市のほとんどが震度5以上。
人的被害は最大約700人、全壊・焼失棟数は約16,000棟となっています。

私たちの使命は、そんな時に命を守ってくれる「地震に強い家」をお届けすること。
U-Smartは、許容応力度計算による耐震等級3の耐震性能に制振性能を加えることで、より地震に強い家づくりを目指し、家族の安全や財産をしっかり守ります。

耐震等級

さて、そんな耐震性能に関する解説の中でも、今回は「耐震等級」について少しお話させていただきます。

家づくりをご検討中の皆様は、「耐震等級」という言葉を耳にしたことがあると思います。では、耐震等級に2種類の計算方法があることはご存知でしたか?
それが「許容応力度計算」と「壁量計算」です。
同じ「耐震等級3」という名称でも、許容応力度計算なのか性能表示計算なのかで安全性が違ってきます。

どちらも構造の強度の計算ですが、簡単に言うと、より厳密に計算する方法が許容応力度計算で、簡易的な計算方法が壁量計算ということになります。

壁量計算とは?

壁量計算とは、地震や台風に対して有効な耐力壁や壁の量や配置などを確かめる計算です。行っている内容としては、間取りの横軸、縦軸で耐力壁が十分かどうかをチェックするだけ。あくまで壁の量を検討するのみで、基礎、柱、梁、床、屋根、バランス等は考慮されていません。
建築基準法に沿った最低基準の計算方法になり、壁量計算では、耐震等級1までしか取得できません。

許容応力度計算とは?

許容応力度計算とは、壁量計算よりも厳密に計算する方法で、荷重や地震に対して柱や梁などが十分に耐えられるかどうかを細部まで計算する方法です。

☆行っている内容☆
・鉛直荷重(重さに耐えられるか)
・風荷重(風に耐えられるか)
・地震荷重(地震に耐えられるか)
・層間変形(構造を支える柱がどれだけ変形するか)
・偏芯率(柱の配置のバランス)
・剛性率(各階のバランスによりねじれに耐えれるか)
・解析(各部材、接合部に加わる力は大丈夫か)

上記の内容を許容応力度計算では実施しています。

許容応力度計算をしている建物の例としては、学校や体育館、警察署など避難所となる場所等、絶対に倒壊してはならない建物に実施されています。
許容応力度計算で耐震等級3の基準を満たすには高い設計力と複雑な計算が必要ですが、それを満たした建物の信頼性は非常に高いものとなります。

ユートピア建設では、お客様の健康を第一に考えた家づくりを行っています。
災害時もお客様の大切な生命を守れること、災害後も変わらずに住み続けられることが重要です。そのため、最も安全性能レベルの高い許容応力度計算による耐震等級3を取得。より地震に強い家づくりを目指し、家族の安全や財産を守ります。

地震に強い家づくりの秘密を詳しく知りたい方は、ぜひ弊社モデルハウスへお越しください。