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2023.02.02

〈新聞記事から〉 健康を脅かす「寒すぎる日本の家」

岡崎市で高気密高断熱の注文住宅を手がけるユートピア建設です。

歴史的な寒波が日本列島を襲うなど、今年の冬も寒さが厳しくなりました。
みなさんは、この寒さに対してどのような防衛策を取っていらっしゃるでしょうか。

実は、「日本の家は寒い」と言われています。
新年の朝日新聞にも、「適温で暮らしたい 気候危機と住まい」というシリーズの記事が掲載されていましたので、少しご紹介いたます。

元日に掲載された第1回のタイトルは、
〈寒い日本の家は「静かなる殺し屋」招く? WHO「冬は最低18度」〉というもの。
2022年10月に京都市で開催された「第29回国際高血圧学会」の内容がテーマの記事でした。

印象的なのは、東京工業大の海塩渉助教(建築環境工学)が講演で訴えた「日本人の多くは、寒すぎる部屋で暮らしているのです」という言葉。
「高血圧や循環器の病気は生活習慣病として広く知られていますが、住環境による『生活環境病』としても捉える必要があります」と語られています。

記事の中では、「部屋の寒さが健康にどう影響しているのか」近年の研究で徐々に明らかになってきていると、さまざまな調査結果が紹介されています。

いくつか引用してみます。

—調査の結果、室内の温度が低いと血圧は高くなることがわかった。また、心臓が収縮したときの収縮期血圧(最高血圧)は、朝の室内温度の変化に影響を受けやすく、特に高齢者や女性では、室温の低下によって血圧が上昇する傾向が強いこともわかった—

—自治医大の調査などで、循環器疾患の大きな発作は朝に起こりやすいこと、朝や夜の家庭血圧は薬だけで下げるのは難しいことがすでに判明している。「朝の血圧が下がることで、脳卒中や心筋梗塞、心不全の発作のリスクは確実に減ると推測される。高齢者は暖かく暮らすこと、特に朝起きて暖かい部屋で過ごすことが非常に重要になってくる」—

—がんで亡くなる人の数は季節による大きな差がないのに対し、循環器疾患は寒くなると増える。「暑い季節の熱中症より何倍もの人が、寒い季節に循環器疾患などで亡くなっている。『寒いから仕方ない』ではなく、室内の寒さで亡くなる人を減らす対策を進める必要がある」—

—燃料費高騰などから「暖房の設定温度を控えめに」などと言うのは、「WHOが勧告する18度を満たしていない住宅が多い日本では、高齢者や高血圧患者の循環器疾患のリスクを高めることにつながる」と話している—

世界的に高齢化が進み、今後ますます高齢者が自宅で過ごす時間が増えるとみられます。しかし、その家が寒いと高血圧による循環器疾患のリスクが高くなってしまい、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患による死亡の最大の要因となる、と指摘しています。

いつもお伝えしているように、ユートピア建設の建てる家は「高気密・高断熱」。
気密・断熱性能が高ければ、室内環境は年中快適
その性能についても、ぜひご注目いただければと思います。