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現場ブログ:ベランダ防水の下地のヒミツ
「高気密・高断熱・建築士と建てる家」岡崎市の注文住宅工務店ユートピア建設、現場監督の神谷です。
私達が造っているお家のこだわりポイントやヒミツをご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのはベランダ防水についてです。
当社ではベランダの足元の防水としてFRP防水を採用しています。
アルファベットを略さずに表すと
Fiber Reinforced Plastics 繊維強化プラスチック
と言いまして
ポリエステル樹脂をガラス繊維の強化材と一体化させた塗膜防水工法
建築物のベランダや屋上に広く使われています。
名前は聞いたことが無くても、グレー色の塗膜を見たことある、という人も多いのではないでしょうか。
下地の形状に対してシームレスに塗膜できることが利点なのですが、
その下地作りにも工夫ポイントがあったりするのです。
この写真がFRP防水面の内側の木下地です。
この上に
12㎜の合板+12㎜のケイ酸カルシウムボード
を張ってベランダ下地は完成するのですが、
シンプルな格子組に見えて、小さな工夫が込められておりまして…
①防水面全体に勾配(2%以上)をつける。
②水下側に水を集めて流すための溝を作る。
③溝の底面も排水方向に向けて勾配(1%以上)をつける。
以上の工夫を施してはじめて、下地は出来上がるのです。
いくら水に強い塗膜とはいえ、その上に水が溜まり続けていては、劣化を早めてしまいます。
水が自然と流れていくように勾配をつけてあげることが、ベランダ下地のキモなのです。
こうした工夫を施したとしても、
塗膜表面に汚れが溜まったり、溝にゴミが溜まったり、排水管自体が詰まってしまったりしたら、
水は溜まってしまいます。
FRP防水の機能を最大限長持ちさせるためにも
ベランダのお掃除はこまめに行うようにしましょう。