- 耐震・制振
【一級建築士のアドバイス】教えて杉浦さん!耐震等級3の計算方法は2種類ある!?
岡崎市で高気密高断熱の注文住宅を手がけるユートピア建設です。
みなさんは耐震等級という言葉をご存知でしょうか?
耐震等級というのは地震があった際、建物がどのくらい耐えられるか、どのくらい地震に強い建物かを表す指標です。
耐震等級は3つのランクに分けられていますが、今回のブログでは耐震等級3をどんな風に計算しているのか、一級建築士の杉浦に聞いてみたいと思います◎
■耐震等級3には2種類の計算方法がある!?
みなさんこんにちは!
一級建築士の杉浦です。
耐震等級3は、きちんとした計算に基づいて求めていくものなのですが、その計算方法には2種類存在します。
それは「品確法による性能表示による計算」と「許容応力度計算」です。
「品確法による性能表示による計算」というのは、地震や風圧に対して必要な壁の量を満たしているかを示す壁量計算と、床・屋根倍率の確認、床倍率に応じた横架材接合部(建物の横に掛け渡された構造材)の倍率を検証する計算方法です。
ちょっと難しい表現でわかりにくいですが(笑)、図面や壁の配置などを検討して存在壁量を求めたり、接合部などを求めたりしますので、A3の図面7枚くらいで計算が終わります。
一方「許容応力度計算」というのは、主に小規模な建築物に用いられる構造計算方法。
こちらは、柱1本1本、 梁1本1本、また基礎や地盤に対して応力といういろんな力をかけて、それらが耐えられるかどうかを一つひとつ細かく検討していきます。
ですから、計算用紙の量も必然的に多くなり、A4の計算用紙で約270ページくらいになるんですよ。
中身は数字がいっぱい書かれているだけですので、見ていてもあんまり楽しくないのですが(笑)、こういう計算を一つひとつしっかりするからこそ、より安全性能が高いものができるということになります。
これから家を建てられるみなさんにとって、耐震等級に関する知識は非常に大切です。
少し難しいワードも出てきましたが、どんなふうに計算しているものなのかを理解して、お家づくりを考えていただければいいなと思っています!
■耐震等級3の計算についてはYouTubeでもご説明しています!
いかがでしたか?
今回は「耐震等級3の計算方法」について説明してもらいました。
杉浦の解説はユートピア建設のYouTubeチャンネルでもご覧いただけますので、そちらも是非チェックしてみてくださいね♪